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2022.6.5

山岸謙太郎

この映画に惹かれてしまうのは、世の中の理不尽さを知りながら見て見ぬ振りをし、ふわふわと生きている自分への戒めなのだろうか。
キャスト・スタッフのクオリティが高くとても丁寧に作られた作品だからこそ密度の高い重く暗い作品です。
だからこそ、そこに射す一筋の光がとても眩しく日常生活では見逃してしまいそうなほのかな光すら愛おしく感じます。
自分たちの幸せを優先するあまり、私達はこういった世の中の理不尽さに蓋をしているのではないかと考えさせられる作品です。